PROJECT

DEFENDERモデルチェンジ(1)

<SockLab.源流Project>

-2022/02/28-

GLEN CLYDEには「DEFENDER」というBoots専用モデルがあり、愛用者も多いのですが、更に履きやすさや丈夫さなどを追求した逸品にモデルチェンジしたいと思います。
前回はメリノウール1/48Vivoを3本取りでパイル編みで、編み地の風合いや履き心地などは非常に気に入っていたそうです。

 

ですが、その分糸が柔らかくてエンジニアブーツに合わせたりすると、人によっては踵の擦り減りが早い場合があるから、もう少し丈夫にできないかとの要望をいただきました。
現行の素材は、コットン60%、ウール40%のリサイクルヤーンを使っています。
機械は96本B式パイルというヴィンテージマシンで、すね部分の編み地をあえてゆるくしているのですが、たまに数回使用でもゆるく編んだ部分のゴムが伸びてしまったりすることがあるので、機械も変えてフルモデルチェンジでスペックアップします。
今回はオリジナルブレンドの糸をつくって、理想のソックスにチャレンジします。

このプロジェクトのメンバーは、シニアマイスター橋本と土屋の2名で進めます。
土屋は、GLEN CLYDEの海外事業部のメンバーです。
和紙繊維の生産地エリアである岐阜県出身ということもあり、せっかくリニューアルするならば、和紙の糸を使ってDEFENDERをつくれないかとリクエストがありました。
土屋もちょうど海外のお客様に和紙機械の良さを知ってもらいたいと、模索していたところだったのでSockLab.で研究開発を進めることになりました。

 

いろいろ考えた結果、2種類の糸をつくってNEW DEFENDERのサンプリングに進んでみようと思います。
一つ目は、CORDURA WOOL×和紙レーヨンを撚糸した糸です。
二つ目は、DENIMED COTTON WOOL×和紙レーヨンを撚糸した糸です。
共通して使用する和紙の特徴は、強度があり、軽くて吸水性が高い、消臭効果が高い。
そのため、共にウール素材に掛け合わせることで、暖かさにさらっとした履き心地を加えて、1年中履けるブーツ専用ソックスの究極版に仕上げたいと思います。

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