PROJECT

ゴムなしソックス(2)

<SockLab.源流Project>

-素材-

まずは、素材選びから。
定番のコットンで進めたいのですが、肌触りの良い仕上がりも大事なので、今回は萱沢商店のLUXURE:COTTONを使ってサンプルを進めます。
この糸は、超長綿を紡績する際に落ちた”落ち綿”のみで再紡績した糸です。

 

従来落ち綿は廃棄されていましたが、最近は再紡績されることが増えてきました。
光沢感は少なくなりますがソフトな質感は十分あり、エコ素材で履き心地も良いソックスを目指しているので、向いている素材だと思います。

【株式会社萱沢商店】
https://saredo-watanowa.hatenablog.com

@kayazawa_shouten

糸が届きました。
とてもソフトで、優しそうな生地に仕上がりそうです。
たとえサンプルでも、自分たちが履きたいと思うデザインでつくることも大事です。
ゴムを入れないことから、ダブルシリンダーの編み機を使います。
その前に、1つ目のハードルがあります。
ゴムを全く使わない分、生地のストレッチ具合を左右する裏糸(スパンデックス等)の役割が非常に肝心なポイントなので数種類、もしくはGLEN CLYDEの真骨頂ブレンドが必要になってくるかもしれません。
どの様な裏糸を使ったかは、重要な企業秘密のためシークレットにします。
編み立ては信頼の置ける協力工場、奈良のニットウィンに依頼。

【株式会社ニット・ウィン】
https://knitwin.com

健康を意識したソックスでもオシャレに足元を飾りたいので、針数は96本の2口1目ボーダーできれい目な色を使いたいと思います。
ソックスのゴムを嫌うお客様は、繊細な感覚を持っている方もいると思うので、つま先はハンドリンキングでフラットにするのも忘れずに施したいです。
ニットウィンには以前リンキング仕様の編み地を作成してもらっているので、問題ないと思いお願いしました。

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