ゴムなしソックス(4)
<SockLab.源流Project>
-2022/02/01-
ハンドリンキングを施して帰ってきました。
やっぱり綺麗ですねぇ。
こうやって一工程ずつ進むことで編み地がソックスになりつつある姿を見ると、まるで生き物のようです。
こちらは裏地になります。
端の糸が残っているものは切らないでください。
ここをギリギリに切ってしまうと、パンクして穴が開き破損します。
こちらはハンドリンキングではなく、一般的なつま先縫いのロッソです。
この後、表にひっくり返されて仕上げることで、みなさんがいつも目にするソックスの形になります。
しかし、このプロジェクトはそんな簡単に事は運びません。
目的は、ゴムを一切使ってないのに落ちにくいソックスなのです。
仕上げとはステンレスの型板にソックスを履かせて、高熱の蒸気を当てる圧力の釜に入れることで整形する大事な工程です。
ただしこの工程では、裏糸に使うスパンデックスが縮むことで編み地が締まって整形されるため、縦横に編み地が縮むのです。
問題はゴムが入っていないこのソックスは、縦に縮む時に押さえるゴムがないため、丈の寸法を合わせることが非常に困難なのです。
ここから、その攻略点はニットウィンの西口さんと一緒に考えましょう。