PROJECT

relacksもっと乾きを早く(2)

<SockLab.源流Project>

-2021年春-

そろそろ開発を再開させようと、再度素材選びからスタートしました。
ここで、1年間開発を止めていたことが逆にいい流れになったんです。
サステナブルのブームで、様々なエコ素材が開発されていたのです。
回収再生ウール、和紙、ペットボトル再生ポリエステルなどなど…。
そこで、このソックスはエコ素材を使って完成させようとなりました。
編み立ては、「relacks」の開発当時約18年前から協力をいただいていて、GLEN CLYDEが絶大な信頼を置いている愛知県の柴田手袋製造所にお願いしました。
10種類以上のサンプルをつくり、”早く乾く”をテーマに素材を決定させます。

その結果、ECOPET(帝人フロンティア)とCRISP(三山)の、共にペットボトル再生ポリエステル。
この2種類の糸を掛け合わせてつくったソックスが、1番早く乾く結果になりました。
しかも履き心地が気持ちいいです。

 

ポリエステルは、水分を吸収しにくい素材という特徴があります。
ただし、ECOPETだけで編むと生地感がもさっとした感じで、正直自分では進んで履きたいと思えるソックスではありませんでした。
決して糸が悪いというのではなく、あくまで個人の主観ですが、ここでCRISPという糸はブークレー状になっているため、肌触りがさらっとする上に、ブークレーが程よく生地の中に空気の層をつくってくれるので
乾きが早いソックスに仕上がるので、トライしたところ良い結果に繋がりました。
ウールもクリンプの強い糸であれば早く乾くのですが、まずはオールシーズンで履いていただきたいのと、洗い方によってフェルト化することも考えられるので、まずは最初の製品としてはポリエステルの糸を選択しました。

【帝人フロンティア株式会社

https://www2.teijin-frontier.com
【三山株式会社
https://www.miyama-tex.co.jp

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