PROJECT

LIFE LONGもっと強く(3)

<SockLab.源流Project>

-2022/02/05-

検査の結果が届きました。
今回は、スペックを変えたものと現行のものとを比較して、検査上どのくらい変化があるかを調べたいので、摩耗検査の圧力を最大限上げて、早く生地が破れるのはどれかという検査を行いました。
意外だったのは、検査上では表糸の強度を上げた編み地と現行の編み地があまり大きな変化が無かったことです。
その代わり、裏糸をCORDURAに変更したものは、約20%程度丈夫になっていました。
検査の結果が全て正解かと言ったら、簡単にそう思ってはいけない部分はあります。
実際、物はソックス、使用するのは人なので、検査ではあくまでも商品開発の参考資料と捉えないといけないと思います。
過去にTS-3の検査を行ったところ、目を覆うほど低い数値で唖然とした経験があります。
突起部分に編み地をしっかり固定する検査の方法は、パイルの編み地を伸ばして薄くしてしまうため、検査には弱いのでしょう。
しかし、実際にはパイル地は厚さもしっかりあるので、使用する際には丈夫なため、交換されるお客様は極端に少ないのが結果として出ています。

今回の強度アップのマイナーチェンジは、裏糸の1種類をCORDURAナイロン100%に変更する方向で進めたいと思います。
理由の1つとして、原料の値上がりが激しいため、次の値上げを検討しないといけないところで必要以上に糸に加工を施すと、その分コストアップにも繋がってしまうため、もっとはっきりと強度アップの効果が確認できてからの進行でもいいと判断しました。
2022年秋から冬にかけてのタイミングで仕様を変更する予定です。

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