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Sea Island Cotton

Sea Island Cottonをこよなく愛するGLEN CLYDEがお届けするコレクションです。素材の特徴を最大限に生かした肌触りと発色をお楽しみいただけます。

Sea Island Cotton

Sea Island Cottonをこよなく愛するGLEN CLYDEがお届けするコレクションです。
素材の特徴を最大限に生かした肌触りと発色をお楽しみいただけます。

1.海島綿(Sea Island Cotton)の希少価値

カリブ海の西インド諸島のバルバドス、アンティグア、ネービス、ジャマイカ、そしてユカタン半島のカリブ海に面したベリーズ。
年平均気温26-28℃で昼夜の温度差も少ない、年間総雨量1,100-1,200mm、年間総日照時間3,000時間以上という気象条件。
綿木の発芽成長時期は雨季で、収穫期は乾季という綿栽培に最適な気象サイクル。
肥沃で水はけの良いアルカリ性の土地。
などが、均一で節の少ない優れた綿が育つ風土とされています。
また、綿の摘み取りは手摘みに徹底されており、ひとつひとつ丹念に収穫されています。
過去には世界各地で栽培が試みられましたが、すべて失敗に終わり、その栽培は今もこのカリブ海の地域だけで行われています。
したがって年間の生産量は、世界の綿全体の10万分の1以下という希少なものとなっています。
海島綿は、カリブ海だけに育つことが許された神の贈り物なのです。

2.幻のコットンと呼ばれる所以

コロンブスが1492年にバハマ諸島を発見してから約100年間、西インド諸島はスペイン領でした。
その後16世紀末に英国領となり、海島綿の栽培が盛んになったと言われています。
18世紀には、英国に輸入される原綿のうちの3分の2が、英領西インド諸島からのものとなっていました。
その頃海島綿で紡いだ糸が、アメリカ産の綿の400倍もの高値で取引されたという逸話も残っています。
まさに世界中の人々から羨望の眼差しで見られるようになり、幻のコットンと呼ばれるようになりました。
20世紀に入り、英国農務省が品質改善を重ねて世界最良の綿質を定着させ、1932年には英国農務省の指導のもとに、西印度諸島海島綿協会が設立されました。
紡出も厳しく管理され、英国の名門紡績会社3社だけが独占的に行ってきました。
海島綿は、門外不出の条件下でその高品質を守りぬいてきたのです。

3.モノ創りの日本で融合

英国王室が大切に育んできた海島綿は、1975年に日本市場に原綿が供給されました。
その幻のコットンと呼ばれた希少性と品質のすばらしさに魅せられて集ったメンバー達の手により、素材を生かした上質な製品が生み出されています。

4.群を抜く特性

・圧倒的に長い繊維が生むソフト感
・上品な光沢とぬめり感
・復元力に富み、耐久性に優れる
・天然の撚りが生む風合いと吸湿性

5.グレンクライドのこだわり

世界最高級綿Sea Island Cottonの風合いを感じていただきたいことから、糸の撚糸回数にこだわり、多くの試作を繰り返して現在の撚糸回数にたどり着きました。
2019年には更なる質感の向上を目指して、これまで使用していた30/2(30番単糸を2本撚った糸)の糸を見直し、もっと細い50/3(50番単糸を3本撚った糸)で試したところ、独自性の高い非常に良質な編み地に仕上がりました。
また糸の断面が丸型に近くなることで、編み地表面の滑らかさも増しました。

今回の糸の変更はブラック品番から始まり、ストックが入れ替わるまで公表せずにいましたが、2022年秋冬から全ての品番が対象となりました。
世界中のSea Island Cottonのソックスのなかでも、3本撚りの糸でつくられているのは稀ではないかと自負しております。
編み機は針数176本の日本製。
つま先は職人が一目一目手で刺して縫い合わせるハンドリンキングで、丁寧に仕上げています。
ぜひ他にはない一品をお試しください。