PROJECT

純国産マユの絹糸WASILK(1)

<SockLab.源流Project>

-2023/06/26-

先日、ひょんなことから群馬県の碓氷製糸という絹の製糸工場に行ってきました。
昔は日本の基幹産業とまで言われた絹の製糸業は、現在非常に縮小された規模になっていますが、脈々と引き継がれている貴重な存在です。

【碓氷製糸株式会社】
http://www.usuiseishi.co.jp

初めて訪れた製糸工場。
絹の製糸工場には必ずある供養塔、蚕の匂いが漂ってどこかノスタルジックな空間でした。
納入袋には産地の表記があり、大分など全国から持ち込まれる繭を乾燥、備蓄、選別、蒸し、紡ぎ、製糸されているそうです。
当日も福島から蚕が届いていました。全国でも4軒しか残っていないそうです。
ここで製糸された絹は、着物や様々な作品として使われることが殆どだそうです。
話を伺っていると、だんだんこの純国産繭からつくられた絹糸でソックスをつくってみたいとの衝動にかられてしまい、その場で少しだけ糸を購入させていただきました。

使うのは、セリシンという成分が残っている状態の糸です。
これを精錬すると、シルク特有の光沢としなやかな感触がうまれます。

今回は、多くの皆様にご好評いただいているWASILKのスペシャルバージョンをつくってみようと思ったので、あえてシャリシャリ感を残して、究極の蒸れないソックスに仕上げていこうと思っています。
そしてメインの和紙の糸も、今回は和紙100%の糸でチャレンジしてみます。

硬くて編みが難しいので、すぐに予想通りの出来上がりになるか分りません。
(画像左が絹糸、右が和紙)

 
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